2014年9月16日火曜日

2014 9 7-11 大井川源流

 今年は、旧友が、大井川に行きたいって言ってたので、早くから休みとっていたのですが、結局休みが合わず、私一人で行くことに。直前で、仕事の絡みで、休みが1日ずれてしまい、日曜日の午後から出発することに。朝っぱらから大きな荷物担いで出社。午前中だけ仕事して12:20の山手線に乗り、新宿で乗り換えて、一路甲府へ、15:21に下部温泉からバスが出るので、それに間に合うように、甲府で、身延線に乗り代えます。
 17時前に下部温泉に着いたので、荷物おいてそのへんを、ブラブラしてみます。立派な温泉があって、なかなか面白そうです!
今年は、バスの経路が途中まで変わっていたこともあって、結構人出があったそうです
1時間程で奈良田に着きます
下部温泉からだと、ザック代¥200込みで¥1000
また、ここに来てしまいました
何故かバス停の標識に、私きてしまうのです
7時までに入れば大丈夫っていうので、急いで町営の温泉へ
奈良田温泉
女帝の湯
¥550也
ぬるめだけど、ヌルッとしていて如何にも効きそうですよ♪
この日は、バス停で野宿、晩めしはトムヤンクン ヌードルズ、兜山の残り物の焼酎、フランスパン。蚊取り線香焚いたので、珍しく殆ど刺されなかった
翌朝、6時前には出発の予定だったのだが、二日酔い気味で起きられず、殆ど7時になってしまった。それでも、朝来るより1時間半は、早い
発電所まで歩いて来ると、ガードマンさんが、今日は一番乗りだよ、気をつけて!
行ってきます。さてさて、今日は気合い入れて行きますか!
今年こそ、広河内岳越えねば
手前の沢の橋、あるような、無いような
もう一つのは、流されていた
急登を越えると、一度緩く、穏やかな森になります
マスダケかな
トラバース気味に、沢に降りて行くと、大門沢小屋手前の2つある渡渉の一つ目のところに、出ます


一つ目の渡渉、もちろん橋はあります
大門沢
ナラダ
ここから約3時間半
二つ目の橋を渡ると、直ぐに大門沢小屋
親父さん、元気そうでした
30分ほど雑談して、先を急ぎます
来月の、5日に来る予定なので、また、来ますってことで、行ってきます
大門沢小屋の裏手の森も素晴らしいのだが、何だか食べられそうなキノコが出ていたので、思わずパチリ


小屋から2つめの沢のところが、だいぶ道が悪くなっています
最後の水場でランチ、棒ラーメン、ネギと餅入り、不覚にもシャリバテしてしまい、小屋から1時間半もかかってしまいました。しかも、食事で1時間余り休憩、あら広河内岳越えるの無理かな~



さてと、随分遅くなってしまいましたが、気を取り直して、出発です
最後の水場を越えると、樹林帯に入ります
ここからが、今日のハイライト、コンチクショウの急登が続くのです
霧に浮かぶナナカマドが見送ってくれます
恐ろしく急登ですが、森はその分以上に素晴らしくて、私の心を満たして行きます
今回、一度バテて休んだせいか、割りと楽に上がれました。



針葉樹から、ダケカンバに変わって来ましたよ、モレーンが近いです
モレーン直下のザレバから
大海に浮かぶ孤高の富士山
イカとマッシュルームのアヒージョ
寒いので、テントに潜り込む
ハバネロさんまと、トースト
結局、モレーンで16時ちょっと前
敢えなく敗退
ビバーク決定
次の朝4時起きで5時半出発
モレーンか大門沢下降点に上がる途中で朝日が山を照らす、トリカブトの紫が目に染みる


モレーンからの登り道は南面なので、花がいっぱい咲いている、蜂や虫が飛び回り賑やかだ
モレーンと大門沢
まだまだ、暗い
30分ほどで下降点
朝日に浮かぶ富士山
大門沢下降点の鐘
真っ青な空と農鳥岳をバックにセルフ
青空とシャツがマッチしてる?
対抗色の方がよかったかな~
左隅に街がキラキラしてて、異国の街のようです
やたらと多い富士山のショットだけど
雲の下は深海か
ウラシマツツジはまだまだかな

 広河内岳と下降点の間にあるピークから見える、塩見岳、仙塩尾根と蝙蝠岳を左右に従えて、誇らしげに聳えている
 ここから見る、塩見岳が一番好きかもしれない、雪投げ沢も、良く見えて、何年か前に友人と下降したのが、思い出されます
広河内岳
ここが、南嶺白峰の入口

広河内岳のピーク
悪沢三山と聖岳まで見えてます
池之沢の下降点
仙塩尾根、陰になっているところを上がって行くのです
大籠山
ボーノ黒豆ちゃん
今年は少ないみたいです
下降点から200m位下がって、見上げる広河内岳
いやぁ、いい天気だよー

降りて行く先
池之沢の源流

藪こぎ2回
テンバに到着
ここまで来たかった
モレーンから約3時間
急げば、2時間半位、昨日のシャリバテなければ着いたかなあ?
池之沢の源流付近
池之沢の源頭



池之沢池
今年は、何時もに増して綺麗です

沢としても、勿論美しい池之沢の源流

池之沢の支流の沢
だいぶ降りて来ましたよ
もう少しです
大井川の源流に着きました
本当に綺麗な淵
昔はここに岩魚が群れていましたが。今は見る影もありません
悲しいかな!


雪で?
滝沢との出合い、いかにもですが…
時間が無くなり急いで遡行
魚留の滝
滝上に良い淵がイッパイ
初めて、見つけたビバーク適地
三国沢の出会いより良さげだけど、ちと遠いので止めて
いつもの出会いへ

やっと、点いた焚き火
エリンギ、炒めてみた
後は、ラーメンでお茶を濁す
寒いのでお湯割りにして少し飲んで寝る
明日は3時半起き
寝なきゃ

あまりに、月が綺麗なので、三脚無いけど頑張って撮ってみる
山の端にかかる月が、私を熱くさせる
でも、寝よう
寝る前にパチリ、もう熾火だ
つぎの日は頑張って、5時半に出る
まだ暗いので、ヘッデンで行くと、樹林帯に着く頃には明るくなったので消して行く


1時間半で奥二股に着く



農鳥沢の原頭
少し藪漕ぎして谷に出る
1時間程でトラバースに当たる
トラバース道から振り返る
大井川の源流ももうはるか下になってしまった
もっと、ゆっくりとしたかったが、それも叶わなくて
ただただ歩き登り降る旅となってしまった
沢から上がってくると、いつも未練が残る
山に来たのか沢に来たのか判らないからだ
せめて、後半日源流で遊べる余裕が欲しい
次こそ
次こそ
あの淵や、あの落ち込みや、あの流れに身を任せよう
トラバース道から少しもがくと分岐
農鳥小屋がすぐ近くだ
いつもなら左に行くのだが、今年は右に行く時間的には凄く厳しいのだが、確かめたい事と
やり残した事があるからですが
結果的には大失敗
心優しい方に助けられて何とか帰還できましたが、自分の体力とかを過信してはイケマセン
ホント、身に染みました
真ん中ポッチが西農鳥岳、左のピラミダルが農鳥岳、2つで、一つかな
農鳥岳山塊
振り返って間ノ岳、オオキイネー
左の端が三峰岳
西農鳥岳の山頂
かっこいいからまた撮ってしまった
間ノ岳
農鳥岳の先に南アルプス南部、南嶺白峰

イイですねー
一望できます
振り返って西農鳥岳
近くで見ると農鳥岳ははっきりしなくて間延びしている
農鳥岳山頂
向うに、間ノ岳と北岳
帰り際に雲が起きてきて、南の稜線を隠していく
山の背は遠く、黒河内岳(笹山)へ、そしてソノ先へと続く
果てなしのその先へ
いつか、時を忘れて進んで行きたいなと
思う空と山脈の大きさです

 今回、わざわざ、奈良田に降りるコースを採ったくせに、途中から足の豆と膝の痛みに悩まされペース上がらず、途中でバス諦める結果に
どうしたもんかなと、思いながらも降りるしかないのでトボトボと降りていると、途中で一緒になった名古屋の方が駅まで送ってくださると!なんたる幸せ、最悪タクシーか奈良田で野宿かなとか考えてたのですが、コレは本当に有難かった。
一宮からきた方で、普段は近くの山に日帰りしているのだそうです。今回は年に何回かの泊まりでの縦走。ほんの一瞬の出会いなのに、私のことを助けてくださるという。聞けば、55歳から始めた山。以前困ってるところを、助けられたことがあるそうで、いつかその恩返しと思っていたそうです。私も、助けたり助けられたり(最近は電車なので助けられてばっかりですが)これからも、そうありたいと、思います。
 結局、最終的には、その方と、山で一緒になった、M夫妻が私のことを駅まで送ってくださったのですが、そいう思いは絶やさないようにしたいなと思いを強くしました。一宮のFさん、横浜のM夫妻、本当に有難うございました。
 駅に着いたら、まだ時間がタップリとあったので、下部温泉に入ることにしました。荷物は、駅前の土産物屋さんが預かってくれるというので、有り難くお任せして(お母さん有難う)、駅前の立派な温泉旅館に行くことにしました。とても立派な温泉で汚い私のナりでは気後れしそうですが、フロントで¥1080を払って、お風呂を頂くことにします。
 少し歩けば、もう少し安いところもあるのですが、そんなに値段変わらないので近くて立派なところにしました。でも、気持ちよくて納得。まったりとして帰ることが出来そうです。
2年ぶりの大井川源流、ここは、いつも私を再発見する旅があります!極限迄追い込むことで、自分を嘲ったり誉めたり、でも、ここにしか無い山の神秘で心を満たしてくれるのです。

9月7日 17:21下部温泉町 早川町営バス 奈良田へ バス停で野宿
9月8日 06:50奈良田 10:40大門沢小屋 16:00モレーン
9月9日 05:30 モレーン 07:00広河内岳 8:50池之沢池 11:25大井川 17:00魚留         の滝 17:30テンバ
9月10日 5:05テンバ 07:05奥二股 8:40分岐 10:00西農鳥岳 11:20下降点 17:20         奈良田